インド・寝台列車の旅 (2010年11月)



インドに行きたかった。
でも妻は「絶対に嫌」って言うし、さすがに一人で行く気合も無くて、なかなか行けなかったのです。
でも!今回ちょっとした流れで妻からOKが出まして、念願のインドへ行ってまいりました。

以下、その記録として・・。









インドで食べたところインドで見たところインド、その他

・(デリー)「FUJIYA」
・(デリー)「ホテル・ブロードウェイ」
・(ヴァラナシ)「オームカフェ」「オープンハンド」
・(デリー)「モティマハール 」
・(デリー)空港でマックを食べる

・(デリー)クトゥプ・ミナール
・(デリー)フマユーン廟
・(デリー)デリー・市内観光
・(デリー)デリー・交通事情
・(ヴァラナシ)サールナート
・(ヴァラナシ)ガンジス河で沐浴を見る
・(ヴァラナシ)ヴァラナシ市内観光
・(アグラ)タージ・マハル
・(アグラ)アグラ城


・成田→デリーへ(キャセイパシフィック)
・寝台列車に乗る(デリー→ヴァラナシ)
・チンピラ兄ちゃんオートリキシャ激走!(ヴァラナシ)
・ヴァラナシでインドを感じる(ヴァラナシ)
・再度、寝台列車(ヴァラナシ→アグラ)
・デリー・買い物事情
・財布から日本円が消えた事件

・ホテル「シッダールタ」(デリー)
・ホテル「イデアルタワー」(ヴァラナシ)
・ホテル「パークプラザ」(アグラ)

・インドで感じたこと(まとめ)









 1日目

今日の予定
早朝から成田へ。デリー到着は現地時間20:45との事。
胃腸薬も下痢止めも除菌シートもティッシュも大量に持ったし、準備完璧!


10/11/23東京は雨成田→デリーへ

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いざ出国。

インドかー。怖いなー・・(←行くな)

えーと、今回は移動もホテルも観光も食事も、ぜんぶ込みのツアー。
日本語ガイド(インド人)も常時同行。
そんなの面白くない!という方もいらっしゃるでしょうが、なにせインド。
やはり多少は安心が欲しかったわけですよ・・。

インドへのフライトは成田9:15発→香港乗り換え→バンコク経由で、デリー着は日本時間で23:45。
合計14時間かけて来たわけですが・・ヨーロッパより時間かかってんじゃん!

それはともかくキャセイパシフィック。
機内食がですね、インドのベジタブル食ってのがやたら美味い。
カレーも「本当に肉使ってないのか?」というくらいの満足度。超本格的なんです。

これは一気にテンション上がりますねー。
インド、満喫してやるぞ!と改めて。

しかし・・やはり遠かったな・・。



10/11/23デリーは晴れホテル 「シッダールタ」(デリー)

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デリーで泊まったのは「シッダールタ」というホテル。

市街地からはちょっと離れてるけど、かなり上等なホテルです。
実は「インドだしちょっとお金出しても安全、快適を買おう」と、旅行会社さんにホテルのランクアップをお願いしておいたわけでして・・。

おかげさまで部屋は十分きれい。シーツも真っ白。お湯も出るし、湯船もある。冷蔵庫もミニバーもあるし、テレビも映る(日本語無いけど)。アメニティ類も問題無い。

「インド=不衛生」というイメージがどうしてもあって、かなり覚悟して来たけど・・。
普段泊まってるアジアのホテルより、むしろずっと豪華。さすがランクアップ!

明日の夜は寝台列車だから、今日は熱いお風呂につかってぐっすり寝よう。

ちなみに。
朝ごはんのバイキング、ソーセージにベーコンに野菜炒め物、カレー、各種パン、コーヒー、ヨーグルトとありましたが・・全体に微妙でした。それだけが残念だったかな。






 2日目

1日でデリーの観光地を一気に巡ります。
そして・・今晩はさっそく寝台列車(恐)。

10/11/24曇りクトゥプ・ミナール(世界遺産)

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朝は少々ゆっくりめ。ホテルで朝ごはん食べて、ガイドさんと10:30にロビーで待ち合わせ。
つか、ガイドさん僕ら2人に1人なんですね・・。このマリオ系ヒゲオヤジと5日間ずっと一緒に過ごすのか・・。そもそもそれがキツイって(汗)。

まあ気を取り直して。

まずはこの旅1つ目の世界遺産「クトゥプ・ミナール」から。
これはまだムガール帝国になる前の、けっこう昔のイスラム建築との事。

デカいですね。これでもテッペン部分が崩れてちょっと低くなったらしいです。
デザインは大胆に見えて実は繊細。1層目の壁なんて、縦に角と丸が交互になってるんです。実物見るまで気付かなかった。
クトゥプミナールは、この塔も他の遺跡にもイスラム文字と幾何学デザインが彫られててカッコいいです。

次に「錆びない鉄柱」。
いわゆるオーパーツです。「オーパーツ」という響きに超敏感な私、当然以前から知ってて見たかったのですが・・これ・・錆びてない??

あとは、「よりデカイ塔を造ろう!」と造り始め途中で断念した(笑)遺跡もあるけど・・あれは石じゃ無理だって。

ま、観光地としては面白かったかな。
でも僕にはちょっと物足りなかったです。もっとインドを感じたい!



10/11/24曇りフマユーン廟(世界遺産)

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ムガール帝国2代目皇帝フマユーンのお墓。ここも世界遺産です。
ところでムガール帝国って、チンギス・ハンの血を引く皇帝の国なんですって。
モンゴル→ムガール・・確かに!

さて、フマユーン廟。ベビー・タージマハルと言われてるらしいです。
確かに、5代目皇帝が造ったタージ・マハルはフマユーン廟にそっくり。
このフマユーン廟が影響を与えたのは間違いないでしょうね。

造りは完璧な左右対称。カッコイイです。中に入っても差し込む光がきれい。
外観で言うと、タージと違って隅に塔が無いんだけど、あれはあったほうがバランス取れる気がする。
そこはタージの勝ちかな。

あ、個人的には、離れて斜めから見るのがね、遠近感が感じられて好きでした。
(←写真上)

ただ・・さっそくの世界遺産2連発にも、まだまだインドの凄さは感じられず!



10/11/24曇り「FUJIYA」でランチ(デリー)

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今回は「全食事付ツアー」なのでレストランを選ぶ楽しみはありません。
という訳で連れて来られたインチキ中華日本料理屋。

食べたのはワンタンスープに揚げ春巻、酢豚、野菜炒め、焼きそばにチャーハン。

・・どれも絶妙に不味いですね。
ワンタンの皮は固くてボソボソだし、チャーハンも味がぼやけてる。
ちなみに内装も不思議で笑っちゃいます。

ツアーで連れて来られない限り、あえてこの店を選ぶ必要は無い。つか選んではいけない。
でも、阪急さんのツアーでもごっそり日本人来てたから、日本の旅行会社では何故か選ばれてる店なんでしょうね。

ところでここのランチでもヒゲオヤジ(インド人ガイドさん)と同席。
いや落ちつかねーって!
日本語わかるもんだから「まずいねー」とか言って盛り上がれないし!



10/11/24デリー・市内観光

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ラージガート

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ガンジー記念館


午後は一気にデリー市内観光。
以下を車で順番に回りました。

@政治の中枢部分
まずは、言うなれば永田町的な地域へ。
綺麗なコロニアル建築に、広く整備された道路。インド門もきれい。
雨じゃなければなー・・。

Aレッドフォート(世界遺産)
「ラール・キラー」と言った方が通りがいいのかな?
でも僕的には世界遺産に合わせて「レッドフォート」と記載します。
城壁長い!でかい!赤い壁がカッコいい!ただ・・雨のため車窓から眺めただけに・・残念。
ちなみにタージ・マハルと同じ皇帝が造った建造物です。

Bラージガート
ガンジーさんの火葬された場所。雨だしなー。
でもまあ、ここであのガンジーが火葬されたのかと思うと、多少感じるものが無いでもないけど。

Cガンジー記念館
ここを見ると、ガンジーさんって本当に凄いと思う。まさに滅私。聖人だなー・・と。

以上でデリー観光は終了。

正直言うと、今日のデリー観光ではインドの真髄には触れられなかったかな。パワーが感じられない。
チョビヒゲ(ガイドさん)に「お土産買いたい」って言ったら、明らかに観光客相手にボるような怪しい店連れて行かれるし。

なんだか凹むぞ、インドさん。



10/11/24デリー・交通事情

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ニューデリー駅のホーム


ここらで2010年11月時点での、デリー交通事情でも。

まず、交通渋滞がすごいです。車線は無い(←!)ので入り乱れて走ってる。
ウインカーもほとんど使わない。しかも猛スピード。
その中をチャリや、人が普通に歩いてる。
信号で停まると即、物売りや物乞い。観光客の僕ら相手だけでなく、インド人相手でも片っ端から。

こりゃ凄い!

さらに、この後行くニューデリー駅も凄かった。
人が溢れ、列車を待つ人々がそこらで寝てる。臭いし、汚い。
そして、日本人はもちろん外国人が僕ら以外一人もいないのにはちょっと焦った。

うーん・・これだけ「どけ!俺だ!」的な生活してる人が世界にはいるわけです。たくましく。
日本人は弱すぎるのかもしれませんね。



10/11/24「ホテル・ブロードウェイ」でディナー

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お昼が酷かったので、ごはんは楽しみにしてなかった。
やっぱりツアーに組み込まれてるごはんは美味しくないや、と。

でもってこのお店。
入店すると真っ暗でお客さんだれもいない。僕らが入るとライトが点けられるので、着席する。「ああまた観光客相手の店に連れてこられた」とガッカリする。

まず出てきたのはタンドーリチキン。
お?肉が柔らかで美味しいぞ。でもまあ、普通に「美味しいね」程度。
次に、カレー。
コレは・・美味しい!ほうれん草とチーズのカレー、チキンカレー、豆のカレー、ジャガ芋のカレー・・どれも本当に美味しい。

パパイヤラッシーもまるでチーズのような濃厚さでかなり美味でした。

後日ネットで調べてみたら、ここはかなりの人気店みたいですね。
その後お客さんもそこそこ入ってたし。

いやーインド来て良かった。やはりインドではインド料理ですね。
ガイドさんに「今後は全部インド料理で」と注文つけちゃいました。



10/11/24寝台列車に乗る(デリー→ヴァラナシ)

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ここで寝ろ、と・・??

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この狭さ!


ニューデリーからヴァラナシまでは寝台列車で行きます。

これが不安で、事前からかなり準備していったのですが・・思い通りにいかないのがインド。
だってさー、そもそも出発が3時間以上遅れる電車って!しかもそれが普通っぽい。恐るべし。

ニューデリー駅の汚さ臭さにも驚く。
その駅は遅い時間にも関わらずけっこう混雑していて、まわりが皆ギラつく目付きに見え、正直ビビる。

そして、やっと来た列車に乗ると・・噂以上の居心地の悪さ。
「エアコン付2等寝台」ってのだったけど、周りとの仕切りが無いのは日本人としてはやっぱり気になる。
むき出しの状態で寝るのって、ちょっとねー。しかも周りはインド人ばかりだし・・。

狭くてスーツケース開けられないってのも想定外。
本も着替えも歯ブラシも出せない。
じゃあ寝ようかと思っても、この環境。いやーこれはすごい。

横の席ではサリー着たヒンドゥーの女性がお弁当食べてたり、同じボックスのおっちゃんは僕のベッド(というか椅子)に足かけてる。これも・・インドでは普通なんだろうけど・・。

ちょっと普通の日本人は、インドの寝台列車はやめといた方がいいと思うな。
逆に、こーゆうの楽しめる人には超オススメなわけですが。






 3日目

デリー出発が遅れた関係で、ヴァラナシ到着は昼過ぎらしい。
サールナート観光は止めようかとも思ったけど、とりあえず行ってみる事に。

10/11/25曇りサールナート

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菩提樹

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ダメーク・ストゥーパ。デカい。


ヴァラナシ到着は昼過ぎになってしまったけど、さっそく観光へ。
仏陀が始めて説法をしたのが、ここ「サールナート」。「ブッダ(手塚治虫)」で読んだあの有名なシーンの場所ですね。

もちろん仏教の聖地になってて、先週ダライラマが来たらしいです。

・菩提樹
ブッダガヤのは枯れちゃってて、今やスリランカに移植したのが本物扱い。
で、そのスリランカからさらに移植したのが、コレ。
スリランカやタイの仏教徒がたくさんお祈りしてました。なんとなくありがたいので、僕も祈ってみて。

・ダメーク・ストゥーパ
仏教寺院の遺跡の中に、一際デカく存在する建築物。
これが「仏陀が初めて説法をした場所」です。
鹿とか動物に説教したんですよね(←マンガ「ブッタ」の知識)。
そう思うと、宗教が歴史の事実として感じられると言うか、やっぱり敬謙な気持ちにはなります。
仏教徒が必死にお祈りする姿もかなり感動的でした。

・博物館
貴重な仏像がたくさんとの事。でもこれらがなぜ貴重なのかは不明。
インドの象徴である4匹のライオン像もあります。
イスラムに壊されてしまったらしいんだけど、小さな仏陀がたくさん並んだ石像の、小さな顔全てが削られてるのを見ると、宗教間の反発の力を感じます。

インドはヒンドゥーの国だけど、でも仏教遺跡もイスラム建築も大切に保管し、祈りを捧げる。
インドの奥深さを感じますね。



10/11/25曇りホテル「イデアル・タワー」(ヴァラナシ)

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食事はバイキングです。


サールナートからヴァラナシのホテルに戻り、その後、ちょっと夜のヴァラナシの町へ行ってみました。
けど、道もわからんし看板も読めないし。
こりゃどうしようもないと、ちょっと歩いてすぐに帰ることに。

ヴァラナシで泊まったホテルは「ホテル・イデアルタワー」。
部屋は清潔です。やや質素なのと、ドライヤーが無いのが残念だったけど。
でも滞在する分には全く問題なし。あの寝台列車に比べたら天国!ぐっすり眠りました。

ちなみに。
この日の夕食と翌日朝食はこのホテルで取ったのですが、正直あまり美味しいと言えるものではありませんでした。

あと、あまり有名ではないらしくてオートリキシャの運ちゃんにホテルの名刺見せても理解してもらえず、苦労しました。
もしこのホテルに泊まる方はご注意を。






 4日目

この旅の目的のひとつ。ガンジス河。
あの壮大な沐浴風景を、この目で見たかったのです。

10/11/26曇りガンジス河で沐浴を見る

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朝4:30に起きて、チョビヒゲと5:30ロビーで待ち合わせ。
早朝のガンジス河へ、沐浴風景を見に行きます。
見てはいけないものを見に行くような、なんとも言えない気分。

夜明け前のガンジス河付近は、やっぱり迫力がある。
暗い中でオレンジの明かりの下、巡礼者と、観光客と、商売人、物乞い、野良犬、牛が入り混じる。
とにかく尿と便で臭いし、汚い。
掻き分けるようにガンガーに着くと・・います。コーヒー色の河に入って、沐浴してる人が。
観光が恥ずかしく感じるくらいで、蝋燭を買って河に流してみました。ご利益のほどは不明ですが。

観光客は小船に乗って、夜が明けるまで、この風景を眺める。
モヤがかかって神秘的な雰囲気。対岸がかすみます。
生活のために洗濯してる人と火葬のコントラストも鮮やか(←と書くと非常識かもだけど、ほんとに)。
沐浴風景には、人が言うほど感銘は受けなかったけど、やはりここは聖地だなぁと感じます。
祈りのパワーが充満してる気がしました。

そして、岸にあがって、ガイドの車に行くまでの裏道の汚さ。ここにも生活がある。

途中、「ゴールデン・テンプル」というヒンドゥーの聖地(観光客は入れない)もあって、周りを軍隊がパトロールしてる。
「ここでイスラムのテロか何かがあると、戦争になるから」とヒゲ。
むき出しのライフル銃に宗教の恐ろしさを肌で感じます。

・・いやバラナシ凄いです。デリーは都会でしたね。
今までの人生で、一番の文化の違い。



10/11/26晴れヴァラナシ市内観光

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立体インド地図(パーラット・マタ寺院)

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物売り、牛、ゴミ、砂埃・・


一応、ヴァラナシ観光もしたんです。ガンガーからの帰り道で。
でもとにかくガンガーの圧倒的なパワーにやられ、印象は薄くならざるを得なかったわけですが。

@バラーナス・ヒンドゥー大学
新ヴィシュワナート寺院を見学。シヴァ神のお寺。
ここでも信仰の強さを感じる。シヴァ神の壁画の、足部分に触れて祈っている人を見るといろいろ考える。

Aドゥルガー寺院
こちらはドゥルガー神(シヴァ神の奥さん、パールヴァティーの化身)のお寺。
ぐるりと一周。おでこに赤い点をつけてもらいました。

Bパーラット・マタ寺院
インドの立体地図があった。だからなに?と思わなくもないけど。

まあ、微妙。車窓から眺める町並みと人々の方がずっと興味深かった。
砂埃とか、市場とか。



10/11/26晴れチンピラ兄ちゃんオートリキシャ激走!

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途中、僕らを放って買い物を
始める勝手な兄ちゃん(左)


ヴァラナシ観光が終わってから、ホテルで軽く朝食食べて。
その後ショッピングがてら、ヴァラナシ街歩きに出てみました。

そういやこの旅で始めてのヒゲ抜き自由行動だなー。
楽しみ!

行くのは、西洋人観光客が多いため多少なりともお洒落ショップ、お洒落カフェが多いという「アッシーガート」周辺。足はもちろんオートリキシャ(3輪タクシー)!
虫のように群がる客引きから、選んだのは「その場所はわかる。80ルピーでOKだ」という少々チンピラ風の兄ちゃん。今思うとなぜこの兄ちゃんを選んだのか不明。明らかにチンピラ風なんだけど。

さあ乗り込んでみると・・運転チョー荒いんですけど。
飛ばすし抜くし。
しかも抜き方がすごい。隣の車の運転手を睨みつけながら、スレスレを抜いてく。
ついには明らかに「普通走らないだろ」って所まで使って抜いていく(例:壁際、対向車線、等)。

で「ミュージックはかけていいか」と聞くからOK出したら、ノリノリのインドポップスを超大音量で!
回りの人かなり見てますけど。

砂埃と排気ガスも、こうなると程よいスパイス。
大音量ミュージックをBGMにガンガンに飛ばして、インド映画気分で往復出来ました。
いやヤバい兄ちゃんだった・・。
きちんと着いたし料金も約束通りだったし、結果的にはオッケーだったんですけどね。



10/11/26晴れヴァラナシでブラブラと。

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怖い・・。

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「オームカフェ」のスパイシーケーキ


さて、ヴァラナシでぶらぶらと。

まず「オームカフェ」。
チャイ10ルピー(20円)。バナナラッシー40ルピー(80円)。スパイシーケーキ50ルピー(100円)。
ケーキでかいし、強い日差しの中なんだかマッタリ出来るカフェです。
観光客向けのお店でしょうけど、でも、いいお店だなー。
あ、ここのスタッフTシャツ超カッコいい。思わず購入(定価250ルピーからちょっと値切った)。

それからぶらぶら歩いて、めぼしい物も無く、今度は「オープンハンド」でお茶。
チョコバナナマフィン50ルピー(100円)。チャイ35ルピー(70円)。
マフィンは普通だけど、チャイは濃厚でかなり美味しい!

2店の比較では、価格とのバランス考えて「オームカフェ」をオススメします!
かなり見つけにくいところにあるけど。
前の細い道は牛がたくさんいて通れなかったりするけど。

それでも、「オームカフェ」のヒッピーで開放的な雰囲気はたまらないですよ。




10/11/26晴れヴァラナシでインドを感じる

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ガンガーの月


この日の夕方から、寝台列車でヴァラナシを離れます。

つかヴァラナシ凄かったな・・。
なんだかですね、よく「インドに行くと人生観変わる」って言うけど「確かに」って思いました。
必死に生きてて、貧富の差が激しくて。

小さな女の子がきれいな制服着て、ズタズタのおじいちゃんが漕ぐ人力車に乗ってたりするんです。
道端には汚れた親子。ちょっと歩くとすぐにオートリキシャが寄ってくるし。
観光地には物乞い。そして、意外にも同じインド人があげてる。←バクシーシ、という。
ルームサービスの兄ちゃんは給料が1日1000ルピーだと言ってたから、月20日働いても月収2万円。
野良犬も野良牛も、ごみを漁ってるか、死んだように寝てる(死んでたかも)。

間違いなく、生と死が向かいあってる。 うん・・このパワーはすごい。

喉を痛める砂埃も、生臭い空気も、今まで行った海外旅行とは違いました。
ちょっと感動しちゃってます。

さあ明日はタージ・マハルだ!



10/11/26晴れ再度、寝台列車(ヴァラナシ→アグラ)

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ヒゲが準備してくれたディナー。豪華!


という訳で今晩はヴァラナシ→アグラの寝台列車。

今回も3時間程度の遅れ・・。どうにかしてくれインドの鉄道会社さん!
この時間をなんとか有効利用出来たら・・ってイライラするようじゃダメなんですよね。
このインドクオリティーに、おおらかに身を任せるようじゃないと。

とは言え、2回目ともなると慣れたもんです。
文庫本は乗り込む前に取り出し、ガイドさんが準備してくれたお弁当(豪華!)を平らげたら即就寝の構え。
だらだらと本を読み、眠くなったら寝る。
もちろん眠りは浅いけど、このハードな旅はどれだけ体力を温存できるかがカギ。
可能な限り眠るよう努力します。

その結果、けっこう休息を取ることが出来ちゃいました。
ちょっとインドに順応してきている自分がいて嬉しいっすね(←単純)。

そういや、この頃にはハエやゴキブリ、排泄物の臭い、といった程度ではなんとも思わなく・・。

いや排気ガスと砂埃には最後まで慣れなかったけれど。






 5日目

世界で一番美しいお墓、と言われるタージ・マハル。
いよいよご対面です。

10/11/27晴れタージ・マハル(世界遺産)

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この白さ・・。


アグラ到着。
夜行で疲れた身体に鞭を打って、いよいよタージ・マハルへ。
建築好きの私としては、この旅の目的のひとつだったりします。かなり緊張。

いざ、正門をくぐって行くと・・現れる純白の建物。美しい!
空の水色に浮かび上がる姿はまさに女王の風格ですね。いやー快晴で良かった!

このですね、正門をくぐる時に、門が黒い額縁の役割を果たすんですけど、これは本当に綺麗でした。 建築見て鳥肌立ったのは人生でも数えるくらいですが、コレには久しぶりに鳥肌が立ちました。

これは、口頭での説明は出来ませんね。
とにかく美しい。

シャー・ジャハーンの愛の話とか、建築様式の話とか、詳しい話は割愛します。
興味のある方はWikiを読んでください。

ただ、「ムムテージのため狂ったようなシンメトリーで作り上げたにも関わらず、自分の墓をムムテージの横に作られてしまって左右対称が壊されてしまった」というちょっと悲しい結末は、案外悪くないかなと思いました。

インドという国は、このタージを見るためだけで、訪れる価値がある。断言。
そんな建物でした。



10/11/27晴れアグラ城(世界遺産)

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アグラ城からのタージの姿。


連続で世界遺産建築。アグラ城へゴー!

いやデカイです。さすが「城」って感じ。細かな彫り物もきれい。
でも、ここもやっぱりタージ・マハルとの関係なくしては語れないですよね。
アグラ城に幽閉されたシャー・ジャハーンが、愛する妻の眠るタージを見ながら涙した、という。

だから、シャー・ジャハーンが幽閉された部屋から眺めるタージはなんだか特別に感じる。
いやね、建築そのものも正確な幾何学性を持ってたりして素晴らしいんですけど。

・・でもやっぱり、日本人ってのは「悲劇」に弱いんですよねー。

あと、ここはインド軍がほとんどを所有していて、今も兵士の宿舎になってるとの事。
もちろんタージ・マハルもテロの対象になるから、軍隊のパトロールがたくさん。
日本に住んでると宗教による抗争ってあんましわからないけど、本当に大変な事なんですね。



10/11/27晴れホテル「パークプラザ」(アグラ)

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アグラでは、この「パークプラザ」というホテルに泊まりました。

アグラ城のあとチェックインして、午後は物凄い疲労感でダウン。
ぐっすりと寝て体力を戻すことに専念・・。
シャワー浴びて歯を磨いて、清潔なベットで布団にくるまって寝るのがこんなに気持ちいいなんて、と感銘を受ける。

部屋は綺麗。おしゃれで清潔です。お風呂も熱いお湯が出るのが嬉しい。
昨晩が寝台列車でしたからね。湯船に熱いお湯をはってゆっくりと浸かりましたよ。

ちなみにこのホテル、食事も辛くて美味しいんです。
さらに甘いものも充実していて、疲れた身体にはうれしかったですね。

唯一、部屋のミニバーが「インスタントコーヒーすら有料」ってのはちょっといただけなかったな。

それでも、部屋の清潔さ、食事の美味しさは3都市のホテルでココが一番でした。







 6日目

ついにインド最終日。今日はデリーに戻ってショッピングと、町歩きを楽しみたい。
短いようで長い旅でした。

10/11/28晴れデリー・買い物事情

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デリーの風景

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「ミッテル・ストアー」


朝からアグラから車で5時間かけて、デリーに帰還。
いや途中車がパンクしたりして大変だったんですけどね・・。

さあ最終日!これまで出来なかったお土産ショッピングにいそしみますよ。

まずはインド人が通う普通のスーパーへ。
「リライアンス・フレッシュ」というチェーン店です。

思ったよりも狭いんですね。インド人はこうゆう所じゃなくて市場とか露天とかで買い物する事の方が多いのかな。
でもまあ、クリームサンドクッキー10ルピー(20円)、オレンジビスケット5ルピー(10円)とか、バラマキには最高の買い物が出来ました。
レトルトのインドカレーとかね、自分の分も買っちゃいましたもん。

次に「地球の歩き方・aruco」に載ってた「ミッテル・ストアー」。紅茶葉屋さんです。
ここはホントに小さなお店だったけど、店主のおじいちゃんがいい感じ。
オーガニックのこだわり紅茶屋さんなんですけど、やっぱり安い。
ティーバッグセットが45ルピー(90円)だから、これもちょっと買い込んで。

最後にコンノート・プレイスをブラブラしたけど、ここは高かったなー。
インドのお金持ちか観光客が相手、といった場所みたい。
地下の生活雑貨売り場は面白そうだったけど、ゆっくり見てる時間も無く・・。

本当はチャンドニーチョークも行きたかったけど、時間が無いので断念。

インドの買い物は、値切るのがめんどくさいし、どこに何があるのか、この店が何屋さんなのか、字が読めない関係でやたらわかりにくいしで、僕みたいな観光客にはちょい敷居が高いです。
素直にガイドブックに載っているお店に行くのが正解かもですね。



10/11/28晴れ「モティマハール 」で最後のランチ

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いよいよ、デリーで最後の昼食。最初チョビヒゲに「メシはインド料理にしてくれ」と言ってから徹底的にカレー系ばかりでしたが、それは最後まで徹底してくれました。意外にいいガイドさんだったのか?

さて、このデリーのお店。外人率の高さは観光客相手という事かな?
タンドーリチキンはやわらかくて美味しい。初日に「ブロードウェイ」で食べたのよりも美味しいです。
カレーは4種類。マトン、豆、マッシュルーム、ポテト。
個人的にはここの豆のカレーはヨーグルトが効いていて美味しかったです。

それにしても、これならホント、ベジタリアンでも十分いける。
油やチーズ、ヨーグルトをふんだんに使っていて満足感があるんです。
でも、それは宗教上の問題でだけであって、もしも「ダイエットのために」という意味であれば全く意味を成さない。
それくらいにコッテリとしたベジなんです。インドって。

それを実体験で学べただけでも「いやー勉強になった」と満足感。



10/11/28晴れ空港でマックを食べる

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デカい!

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以上、これにてインド観光は終了。いやホントに濃かった・・。

その後空港でチョビヒゲと別れて、離陸時間までまだ時間がある。
ついでに余ったルピーもある。
となれば当然、ファストフードに挑戦でしょう!

というわけでインディラ・ガンジー空港のマクドナルド。
注文したのは「マハラジャマック(110ルピー、220円)」と「マックシェイク・チョコレートL(100ルピー、200円)」。
値段は意外にも日本と同じくらい。もっと安いかと思ってた。

でも、シェイクLは異常にデカくて、コストパフォーマンスとしては良好過ぎ(笑)。
チョコも濃厚で、個人的には日本のより好きかも。

次に「マハラジャマック」。もちろんチキンなんですが。
ソースを別口で付けてくれて、自分でかけるんですね。これもボリューム満点で美味しかったです。

インドのファストフードは、決して一般人向けでは無いな、と感じる。

でもメニューに宗教が影響してて「ヒンドゥーの国なんだな」と改めて感じられもして、なかなか面白かったです。



10/11/28晴れ最後に、衝撃の事件!

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コーラにすらベジマーク。

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こんな風景が、とても好きです。


空港で「そろそろ日本円に戻すかー」と財布を見てみると・・あれ?1万円札が少ない。
3枚入れてあったはずなのに、1枚しかない。
でも、常にバックパックに入れてあって、肌身離さず持ち歩いていたが・・。

考えてみると、可能性があるとしたら、ホテル。
食事の時には部屋に置きっぱなしで出て行っていた。
しかも、財布をテーブルの上に置きっぱなしだった。

3つ泊まったうちの、どのホテルでやられたのかはわからない。
でも、とにかくどこかのホテルだろう。
ドアに「ドントディスターブ」をぶら下げて、部屋出る時に目の前に部屋掃除のおっちゃんがいて「グッモーニン!」とか挨拶して、手ぶらで出て行っていた。
今考えればこれじゃ「部屋には誰もいませんよ。しばらく帰りませんよ」と言っているようなものではないか!
自分の浅はかさに腹が立つ。

でも、これも人生経験であり、勉強であり、インドという国なのだと勉強代であり、さらに寄付(バクシーシ)であると思って自分を納得させました。

これからインドに行く日本人の方は、貴重品は常に身に付けておくという基本を忘れないでほしいです。
この疑い深い僕ですら、疲れもありましたが、「高級ホテルの中であれば・・」と気を抜いてしまいましたから。






 7日目

帰国。すごい国でした。
本当に、人生で一番のカルチャーショック。生きる事の大変さとか。

10/11/29東京は晴れインドで感じたこと(まとめ)

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タージの白と、色とりどりのサリー。
きれい。

こんな短い期間でインドの何がわかったのか、とも思いますが、でも恥ずかしながら感じた事のまとめを。

なかなかに衝撃的な国でした。

臭い。汚い。ずるい。
砂埃に排気ガス。
乗り物はガタガタ揺れまくりで疲れる。
ホテルでお金を盗まれる。
貧しい・・と言うか貧富の差がありすぎる。

ヴァラナシのあの、雑多な雰囲気、牛の糞、物乞いはたぶん忘れられないなー。

そんな、本当に厳しい国、インド。
日本人にはなかなか馴染めない国なのは間違いありません(僕も例外ではなく)。
でも、それでも生きるパワーと言うか、必死さ。宗教の強さ・・。
魅力的な国である事は間違いありません。
今回、行って本当に良かったと思ってますもの。

既にちょっと、あの汚く臭い、牛と野良犬と物乞いの町が恋しくもなったりしてるんです。
不思議。

もし今度来る時には、口元を押さえるマスクか何かを、必ず持ってこようっと。






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