京都・寺巡りの旅 (2006年12月)


京都へ日本建築と仏像を見に行きたいなー・・って最近思ってたんだけど、友達が行って来て、話聞いて、ついに我慢出来なくなり。紅葉終わって冬休みでもないから値段も手頃だし行ってしまいました。

これは、その記録&日記。興味のある方はどうぞ。



1日目
「きぬがけの道」歩きまくり
2日目
洛東チャリンコ縦断
3日目
駅周辺から南側
・金閣寺
・龍安寺
・仁和寺
・広隆寺
・天龍寺
・渡月橋
・銀閣寺
・哲学の道
・永観堂
・南禅寺
・高台寺
・清水寺
・西本願寺
・伏見稲荷
・東寺
・東福寺
・三十三間堂




・まとめ


食べたところ
・「あんぐり Kyoto Style Kitchen」(二条城のそば)
・「きまぐれきっちん たまゆら本店」(先斗町)







 1日目

本日の予定:京都着後ただちに「きぬがけの道」歩きまくり!寺と仏像と、おまけで渡月橋。


06/12/15晴ときどき曇金閣寺
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・世界遺産
・臨済宗−相国寺派

朝早くの新幹線で京都着は9時過ぎくらいだったかな。まわりたい所満載な私、もちろん休む間もなく移動開始。まずはバスで金閣寺へゴー!

到着して、敷地に入るといきなり目に飛び込んでくる金閣の豪華さ。そりゃもうとんでもない建物ですな。でもなーちょっと豪華過ぎて、この後見る銀閣や龍安寺のような世界は感じなかったな。

むしろ、金閣の前に広がる池。僕はそこに色々と(カッコよく言えば深遠な精神性?とか?)を感じるのですよ。極楽浄土じゃないけど、死んだらこんな世界か?とか。いや今だからこういう風に言葉に出来るけど現地ではとにかく心に迫られるだけ。本当にきれいな池でした。

今、鎌倉御朱印巡りやってるんだけど、その中のいくつかの寺でも感じた感じ。しゃべるの苦手で、その場ですぐ言葉には出来ないのが悔しかったけどね、後から振り返るとジワリと来る庭だと思います。

さて、次は歩いて龍安寺へ。


06/12/15晴ときどき曇龍安寺
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・世界遺産
・特別名勝
・臨済宗−妙心寺派

つくばいの「吾唯足知」という言葉。デザインも面白い。けど置いてあるアレはレプリカなんだって。ほんの少しがっかり。

さて、方丈庭園。
なんというか、大げさに言うと「宇宙」。いやそりゃね、この有名な庭の事は知っていたし、事前の勉強で「すごく深い世界を表現しているのかも」とか読んでたから、そういう知識のせいで良く見えちゃってるのかもしれないけどね。でも良かったんだからしょうがないじゃん!
ホント、15個の石(一度に全部は絶対に見えない!)が表現する世界は見ていて飽きないですよ。
あと、個人的には壁の静かさがイイ!絵画における額縁の、いや背景以上の役割だと思いました。

ここは来て良かったな。今思い出してもそう思えます。

次は仁和寺。もちろん歩いて行きます。


06/12/15晴ときどき曇仁和寺
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・世界遺産
・国宝だらけ
・真言宗−御室派総本山

龍安寺から「きぬかけの道」をてくてく歩いて、いきなり現れる大変立派な二王門。それを抜けて敷地に入り、左の本坊に入る。

その建物がねー、実に静謐なんです。木のぬくもりと、そこから覗く庭の美しさ。障子や柱がワクになって一枚の絵画のよう。南庭、北庭ともに風情があるけど、個人的には南庭の枯山水が綺麗で好みかな。

金堂を抜け、五重塔の古ぼけた感じ(←褒め言葉ですってば)を堪能して。

ここをね、ランニングしてるおじさんを見かけたのですが、なんて贅沢なんだろう!と羨ましくなりました。僕も京都に住んでたら、こんな静かなところ走ってみたいなー。毎日。



06/12/15晴ときどき曇広隆寺
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↑広隆寺の写真無いから、龍安寺の苔。グラデーションと木と木漏れ日がね、カッコ良くて。

・国宝あり
・真言宗−御室派

広隆寺までは遠いし、時間も無いからタクシーを使って。

実はここが僕的に本日のメインイベント。いやここまでの3つが世界遺産な訳で、その意味では広隆寺なんて京都のベテランでも行かない人もいるであろうお寺。でも僕にとってはここは特別。なぜってここには「弥勒菩薩半跏像」があるのですから!

第一印象は、思ったよりも小さい。美術の教科書で見ててもう少し大きいものかと思ってた。でも、そのアルカイックスマイルはやっぱり美しい!東洋のモナリザとも言われるその顔に目を奪われたあとに続く、右手のしなやかさ。いったい何を想っているのかなー?と考えてしまう、本当にきれいな仏像でしたよ。

これまた、見に来て良かった。他にも、実は日本美術を学んだ人にとっては見所の沢山あるお寺。そういう人には是非行ってみて欲しいお寺です。



06/12/15晴ときどき曇天龍寺
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・五山の一
・世界遺産
・特別名勝
・臨済宗−天龍寺派大本山

広隆寺から京福嵐山線で。

再び世界遺産のお寺。とにかく立派なお寺さんで、静かで心の落ち着く空気もあるのですけども、残念ながらそのほとんどが明治以降の再建との事。いや正直そこまで建築マニアなわけじゃないんだけどね、なんとなく気持ちとして「残念感」は感じちゃうのですよ。ごめんなさい。

それはそれとして、ここでの見所は何と言っても夢窓疎石の庭。これはやはり素晴らしい。世界があって。滝を登る鯉はわからなかったけど、人が意図を持って造った自然(それって自然?って問題は置いといて)の素晴らしさ。やるなー夢窓疎石。

ただ、このへんで日が暮れてきていたため堪能出来なかったのが残念でした・・。


06/12/15晴ときどき曇渡月橋
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「夜の渡月橋がいい」と知り合いに聞いて、初日「きぬがけの道歩きまくり」のラストにここをチョイス。とにかく修学旅行の時の京都なんて完璧に忘れてますからね、渡月橋も見たかどうかわからないし。正直あんまり興味ないけど一応京都に来たからには見ておこうかな程度の気持ちで(←渡月橋ファンの人、申し訳ありません!)。

確かにライトアップはされてる。でも・・そんなに良くはないなぁ。人いっぱいだし、風流でもないし。ライトアップもさほどドラマチックじゃない。なんか周りの人が、若いカップルは抱き合ってるし、じいちゃん達は三脚セットに必死だし・・正直冷めます。さあ今日も一日がんばったし帰ろうか、って気分になっちゃった。

一応近くのライトアップされた何とか言う竹林や神社も行ったんだけど、本当に、本当に大した事無くって。なんであんなに人いっぱいなんだろ?



06/12/15晴ときどき曇「あんぐり Kyoto Style Kitchen」
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↑京都駅の天井。実はこの建物も相当カッコイイ。

夕ご飯なんですけど、行く前は寺の事ばっかり考えてて食事の事まで調べてなかったんです。じゃあどうしよう?と渡月橋の近くを少し歩いてみたけど興味をそそられる店も無く。ホテル(ウェスティン都)に帰る途中にちょっと寄り道して、二条城のそばのこのお店に行ってみる事にしました。

ガイドブックには「おばんざいの店」って書いてあったのですが・・結論から書くと単なる居酒屋?いやちょっとおしゃれな和風居酒屋。料理もおつまみ系で、全体に美味しいんだけど京都料理に望んでいた感じとはちょい違う。豆腐といものグラタン、出し巻き卵、から揚げ・・。いや普通に美味しいんですけどね。本当に普通で。一品一品の値段も微妙に高いし。

うーん、個人的にはちょっと。でももし京都に住んでて「ちょっと飲みに行こう」っていう時にはいいのかもしれませんね。




 2日目

本日の予定:今日も早起き。そしてやりますよ「洛東チャリンコ縦断」!寺という寺を巡り、最後は伏見稲荷まで走破予定。

06/12/16晴ときどき曇り銀閣寺
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・世界遺産
・国宝
・臨済宗−相国寺派

銀閣寺までは「ウェスティン都」からチャリで30分くらいだったかな?ちなみに自転車はホテルで借りました(1日1500円)。

生垣を抜けていきなり登場する銀閣!その演出も金閣を真似たかな?でも銀閣の方が目の前に出てくるから驚き指数はずっと上。正に「別世界に入った」と思わせる演出です。

さて、その銀閣。足利義政が金閣を真似て造った建物です。これが実にシブい!黒に近いこげ茶の色合が空の水色の中で映える。枯山水や池もいいんだけど、ここでは間違いなくこの銀閣が主役ですね。2階が禅宗様で金閣にそっくりなのですが、あれとは違って侘び寂びをしんしんと感じるのです。いやポップな金閣もいいんだけどさ。

ここは、まさに日本人の心に響く建物だと思いました。



06/12/16晴ときどき曇り哲学の道
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西田幾多郎は恥ずかしながら読んだ事が無くって。「善の研究」とか、池田女史の本で知ってはいたのですが、本人の本はついつい読まずに今まで過ごしてきたわけです。

で、今回の京都でいきなり彼の生活の一部に触れる事になったわけですが・・確かにこの道をゆっくり歩きながらだといろいろ考えちゃいそうな雰囲気。あと、「人は人 吾はわれ也 とにかくに 吾行く道を 吾は行くなり」という晩年の言葉が書いてありました。いやー当たり前でしょ何を今さら、な感じだけど(←おい!)、でももちろん興味湧きましたよ。是非今度読んでみたいと思います。

あ、これから行く人へ。十分歩ける距離でした。永観堂から銀閣でもその逆でも、是非歩いてみて欲しいと思います。



06/12/16晴ときどき曇り永観堂
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・国宝あり
・浄土宗−西山禅林寺派総本山

ここは面白かった!なんというか、イベントのたくさんあるお寺なのです(いやお寺そのものも清潔で綺麗なお寺なんですけどね)。

まず、「心を無にして(だっけ?)」水を注ぐと琴の音が聞こえるというヤツ。これがねーポロンポロンと綺麗な音がするもんでちょっと感動。

次に臥龍廊。大工さんのこだわりの感じられるこの見事な曲線!日本建築の技術がここでも感じられます。正に見所。

「三鈷の松」。手が届かなくってさ、何とか下に回りこんで拾おうとしたんだけど京都まで来て怒られるのもヤだし諦めました(後から知ったんだけど、受付でもらえるみたい・・涙)。

みかえり観音(木造阿弥陀如来立像)。これも人気の仏像ですが、やっぱりいいですね。遅れる者を待つ心、周りを見る心、自分を省みる心、周りから見やすくしてあげる心、いろんな事を教えているらしいですけど、なるほど確かに優しげな阿弥陀様でした。

あとね、お茶を点てていただきました。タダで。それも楽しかったな。寒かったから助かっちゃいました。



06/12/16晴ときどき曇り南禅寺
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虎の子渡しの庭

・国宝あり
・五山の上
・臨済宗−南禅寺派大本山

えーとね・・デカ過ぎます!ここだけで一日使わなきゃってくらい。だので全部は見て回れませんでしたけど(他にも行きたい所てんこ盛りだったのさ)、一応見ておかなきゃって所を押さえつつ。

まず山門。立派な2重門ですね。2階に上るのがいいらしいんだけども今回は見上げるだけで。それだけでも素晴らしい組み物とデカさを楽しめました。

方丈庭園。小堀遠州です。いわゆる虎の子渡しの庭です。やっぱりいいですねー枯山水。今回の京都では、個人的には「庭」の良さに開眼です。

方丈そのものもね、良いと思いました。狩野探幽も良かったんだけど、建物として日本人の美意識に訴えかけて来る。さっぱりとして清清しく、ね。

ただねー「八窓の席」見れなかったのは残念。予約か・・どこもかしこも・・(←先に調べとけ)。



06/12/16晴ときどき曇り高台寺
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傘亭

・臨済宗−建仁寺派

実は、今回の京都寺巡りの中でここだけが世界遺産でも国宝でも五山でもないお寺。じゃあなぜこのお寺を選んだかというと、庭に遠州、茶室に利休と茶人二人の対決だー!と僕が勝手に盛り上がってたから。え?ねねや秀吉?・・ぶっちゃけ行ってから知りましたが何か?

庭も相当良かった。あの北山安夫が手入れをした庭です。さすがに他の名庭に比べても引けをとらないくらいに良かったです。

でも、ここでの見所はやっぱり傘亭かなー。侘びの世界。寛いでお茶を飲むにはこれくらいがイイと思わせる部屋。もちろん時雨亭もいいんだけど個人的には傘亭かと。うーん・・上がってのんびりしてみかったなー。

ただね、少々オンボロになり過ぎなんですよ傘亭も時雨亭も!あれじゃ田舎の使わなくなって久しい物置では?と・・それはたぶん言ってはいけない事なんですってば大人になりなさい!



06/12/16晴ときどき曇り清水寺
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・世界遺産
・北法相宗総本山

本当は建仁寺も行きたかったけどとにかく時間が無い!仕方なく飛ばして清水寺へ。二年坂手前くらいまでチャリでがんばったけどさすがにもう無理。人多いし坂きついし。途中でチャリを置いていきます。

でもって到着してみると・・つか人がね・・マジ多すぎますって!世界遺産だしいわゆる観光名所だし、しょうがないんだろうけどさ、ここまで多くなくてもよくね?他にもいっぱい見るべきところあるんじゃないの京都?と訪れている自分を棚に上げつつ。

正直上から見ても大して感動しなかったけど、下から見上げると木造建築でよくコレをやったなー、と思う。あの骨組の立派さ。そしてそれが400年近く経って(家光が1633年に再建したらしい)全く危なげないあたりに当時の建築技術の凄さを感じ。でも・・個人的にはやっぱり寺は静かであってほしいです!

あ、清水寺まで行くあいだの坂道も面白かったです。買い食いしつつね。



06/12/16晴ときどき曇り西本願寺
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・世界遺産
・国宝だらけ
・浄土真宗−本願寺派本山

浄土真宗の、信長と和睦した方ですね。

残念ながら御影堂は工事中だったけど、総御堂は中まで見ることが出来ました。本当に桁違いに荘厳で、立派なお寺で、阿弥陀様も凄い。中に入って、最初は阿弥陀様の居られるところ(なんて言うんだろ?)は仕切りで閉じられていたのですが、僕らが入ってうろうろしてたら開けてくれました。そんな心使いも嬉しい。

ところで僕が感動したのは、実は「柱」。ここの柱って物凄い。とんでもなく太いのが、何十本も。あんだけ太いとたぶん樹齢何百年とかだろうけど、そういう木って「精霊が宿る」じゃないけど、なかなか切り倒す事って出来ない気がしません?私は宗教やらを信じる方では無いし、そういう精神的なものってあんまり・・なんだけども、この太い木を切り倒せた昔の人って怖いもの知らず過ぎじゃ??と。

あ、もちろん唐門も見ました。飛雲閣は見れなかったけど。でもとにかくここでは「柱」を触って感じるところが大きかったです。



06/12/16晴ときどき曇り伏見稲荷
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・稲荷神社総本宮

これ系超詳しいIさんに「神秘的で凄くいいですよ」ってオススメしてもらって、だから今回の京都で唯一の神社。

お寺さんって、拝観時間が決まってるでしょ。17時までとか。でも見たかったココはそういう時間制限とか無くって、だからお寺を見終わった後に夜に来ようと作戦を立てたわけです。効率よく回りたかったから。

でも・・夜の千本鳥居はマジ怖い!いやもう普通に「出る」でしょ。ライトもぼんやり薄暗く・・。ちょっと普通じゃない空気。明らかにいろんな人のいろんな情念が憑いてるよー。ヤバイってー!これはさすがに途中で断念。逃げるように引き返しました。ああ怖い!!何故夜のあそこに、一人で来てるオヤジとか、女性とかいるの?何目的??

ま、今度昼に来たら是非千本鳥居完全攻略をしてみたいと思います。いや・・あえて夜にやるか?マジで何か起こりそうだけど・・。



06/12/16晴ときどき曇り「きまぐれきっちん たまゆら本店」

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↑「たまゆら」の写真無いから、清水寺行く途中の軒先。きれい。


伏見稲荷からチャリで飛ばしまくって四条まで。先斗町のどこかで夕ご飯食べようと歩いてて見つけたこのお店に入ってみました。

ここでは奥さんと、それぞれ違うコースを頼んだのですが、前菜から焼き物までどの料理もきちんと美味しかったです。値段もたしか4000円前後でお手頃だったし、雰囲気もこざっぱりとしてて落ち着いてて、良かったと思います。

ちなみに飲むのは当然日本酒。和食にはやっぱりポン酒だなー。疲れた体に染みました。(つかどうせホテル帰ってから部屋でワイン飲むんだけどね・・)

しかし今日は走ったなー。さすがに疲れました・・。




 3日目

本日の予定:京都駅の南側のお寺へ。でも京都発の新幹線が3時だからほとんど時間無いっす・・。


06/12/17晴ときどき曇り東寺
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金堂。これも良かった。
(中に薬師三尊がある)

・世界遺産
・国宝ありすぎ
・真言宗総本山

五重塔しか知らなかったし、ぶっちゃけ「東寺」って名前も知らなかったです行くまで。恥ずかしながら、友達に「京都行った。東寺とか。」みたいに言われても「五重塔の」って言われなきゃわからないくらいだったのです。

でも、意外に良かったなーここ。
特に仏像。薬師三尊・十二神将とか、立体曼荼羅。あの空間の空気はやはり違う!この後行く三十三間堂も凄いんだけど、それよりも明らかにピリピリしてる。そういうのって、フランスで教会行った時に感じたのと通ずるんだけども、宗教の凄さを感じなくも無い。繰り返しますけど僕はそういう精神的なのってあんまり信じてないけど、でも、つい反省してしまう(←何を?)。

うーん、五重塔もカッコイイですけどね、個人的には仏像。見応えあり。



06/12/17晴ときどき曇り東福寺
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・五山の三
・国宝だらけ
・臨済宗−東福寺派大本山

ここは重森三玲の庭を見に行きました。つって、今まで「しげもりさんれい」って読んでたけど実は「みれい」なんですね。へー・・(←バカ?)。

で、実際に見てみると・・トイレの礎石を使った北斗七星や、有名な市松模様。やはり現代の人って遠州や疎石とは違うなー。それが良いか悪いかは見た人が決めるとして、私個人としては「ちょっと違うかな」と感じちゃいました。なんか今風オシャレ過ぎて・・ちょい疲れる。

でもお寺自体はとても良かったです。紅葉と調和していて。木造建築の良さ、清潔さとか静かさが感じられる、とても良いところでした。あ、三門も立派です。
でも・・やはり庭。いろいろ書いたけど、好き嫌いは分かれるだろうけど、絶対に印象に残る。それはやっぱり凄い。



06/12/17晴ときどき曇り三十三間堂
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・国宝たくさん
・天台宗−妙法院

さあ、いよいよ今回の旅の最後のお寺。締めくくりは三十三間堂です。

長ーい本堂ももちろん見所ですけどね(裏のほうが一直線でカッコイイです)、ここではやはり1001体観音を見なきゃ。最初、足を踏み入れて凄い数の観音様が目に入ってきた時にはさすがに圧倒されます。でもって、「必ず自分に似てる顔の観音様がいる」って言うから、最初のうちは一体一体見てたのですが・・多すぎて無理!つまり断念!

まるでウォーホルですね。厳格な仏教信者の方には怒られるかもだけど、同じような感覚を受けました。でもね、ここまでやった人々の思いは十分に伝わります。本当に凄かったー。

あとは風神雷神、二十八部衆像(やっぱり老人の姿の婆藪仙人が記憶に残ります)といった国宝。屋外では太閤塀見て。

楽しかったのですけど、仏像の数、展示方法、展示物、もちろん人の多さも、ちょっと賑やかすぎて「寺」が感じられなかったのが残念。完全に観光名所になっちゃっててね。ま、僕も観光で行ったわけだからそれを悪いとは言えないんだけどね。



06/12/17晴ときどき曇りまとめ。というか反省。
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↑永観堂の中庭の紅葉。
ホントきれいだった。

1時くらいには京都駅に戻って、お土産買ってご飯食べて。今回の旅は終了しました。
いやー回ったなー。かなりハードスケジュールだったけど満足いく旅でした。

でも、西芳寺は行きたかったなー、今回遠くて行けなかったけど。あと大徳寺や二条城。円通寺の庭も見たかった。建仁寺の庭もね。ホント、京都一帯が美術館みたいで面白かったです。

あと、事前予約の必要なところが非常に多いのにも驚き。しかも数日前じゃ予約取れない。次回は絶対に桂離宮行くぞ!ずっと前に予約して。下手すりゃ桂離宮の予約に合わせて旅行組むかも、くらいな勢いですから。

また来たいなー。次回までには、仏像をより理解するためにも仏教をもう少し勉強します。もちろん建築の勉強もね。





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