東南アジア横断 (2008年9月)


その2 カンボジア・シェムリアップ編




その1 タイ・バンコク編はコチラ
その3 ベトナム・ホーチミン編はコチラ





アンコール遺跡。
死ぬまでに行かないといけないところ。
その場所へ、いよいよ足を踏み込むときが来たのですよ。そりゃもう楽しみで。

残念だったのは、この国は2泊3日で、実質1日半くらいしか滞在できなかった事。
それくらい、あっと言う間の出来事なので、この「カンボジア編」もあっという間に終わります!
覚悟して読んで下さい。

さあ!
カンボジア・シェムリアップ編だ。



カンボジアで食べたところカンボジアで見たところカンボジア、その他

・(シェムリアップ)「スープドラゴン」
・(シェムリアップ)「クメールキッチン」
・(シェムリアップ)「バンテアイ・スレイ」
・(シェムリアップ)オールドマーケット脇のローカル食堂
・(シェムリアップ)「カフェ・プカプカ」

・アンコール・トムの遺跡群
・アンコール・ワット


・「タケオ・ゲストハウス」のアンコールツアーについて
・シェリムアップをぶらぶら
・(シェムリアップ)オールドマーケット

・泊ったホテル(シェムリアップ)「サリナ・ホテル」








 3日目(バンコク編からの続き)

本日の予定:
バンコクからのフライトは夕方着。
さっそく夜ご飯を食べに行きますよ!


08/09/23曇りシェムリアップ到着
画像


さあカンボジア入国!

バンコクからのフライトは1時間ちょい。むしろバンコク空港での待ち時間や、カンボジアでのビザ取得待ちのが長かった・・。
とは言えビザ取得は30分もあれば終了。カンボジアでの滞在先「サリナ・ホテル」に着いて、さっそく晩御飯のため夜のシェムリアップへ繰り出します。

ホテル前から「トゥクトゥク」を捕まえて、ゴー!

砂埃に熱気、乗り心地の悪さ、ちょっとヤバそうな夜の町・・。
いやーアジアです。早くもちょっと楽しい。



08/09/23曇り「スープドラゴン」(シェムリアップ)

画像
店内

というわけで、初日の夜ご飯には「美味しい」とウワサのこの店をチョイス。

さっそくパクパク・・これ・・マジで旨いぞ!

薄めのダシの効いた塩味。
野菜、湯葉、卵、麺を入れて煮込み、牛肉はしゃぶしゃぶっぽく食べるんですけど、これがまた!

でもって、それだけでも十分美味しいのに、備え付けの味噌やレモングラス、ラー油、にんにくとかをチョチョッと付けて食べると、これまためちゃくちゃ美味しい!なんだこれ!この一品で満足出来るんで、あとビール飲んで2人で計13USドル。

この店、かなりオススメですよ。

ちなみに「サリナホテル」からトゥクトゥク往復送迎でわずか5ドル。
それもすごく良かったさ。


08/09/23曇り「サリナ・ホテル」(シェムリアップ)

画像

さて、シェムリアップで泊まったホテルの紹介でも。

泊まったのは「サリナ・ホテル」。

オールドマーケットからは「歩こうと思えば歩ける」くらいの距離。でも、上で書いたけど、トゥクトゥクで2ドル(交渉しだい)とかなのでそっちが正解でしょう。

部屋は小さいけど小奇麗。シャワーも熱い。冷蔵庫、テレビ、ドライヤーもある。

この町の滞在目的はアンコール遺跡と街歩きがメインですし、十分すぎるお部屋です。
シェムリアップ格安ツアーでこのホテルになった方、決してガッカリする必要はないですよ!

あ、朝ごはんは食べる価値無し。その分他で美味しいもの食べましょうね。





 4日目

本日の予定:
今回の旅のメインイベント、アンコールツアー。
しかもトゥクトゥクで回るという実に「カンボジア満喫」な企画なんですよ。


08/09/24アンコールツアーについて(タケオ・ゲストハウス)
画像
↑アンコールの子供。
なんかいい感じ。

さあ!今回のアジア横断のメインイベント!
アンコール遺跡群を巡るツアーに出発です。

ちなみにアンコールのツアーもアユタヤ同様、日本で予約しておきました。
タケオゲストハウス」というゲストハウスの、トゥクトゥクで回るツアーです。

これが、安いしガイドは独り占めだし、しかもそのガイドのレベルは高いし、わがまま言えるし、最高のツアーなんですよ。「お昼は自分で食べたいからツアーから外して」っていう希望にもアッサリOK。当然その分の値段は引いてくれる。

運転手とガイドの2人が1日付きっ切りで、しかも日本語メチャ上手で、知識はもちろん本物。何を聞いても詳しく教えてくれる。マジで半端無い知識(←現地人だから当たり前だけど)。

そして、カンボジアの空気を嫌ってほど満喫できるトゥクトゥク!

途中排気ガスで「ゲホッ」てのはあるけど、でもカンボジアまで来たんだし、バスよりも絶対いいと思いますよ。

このツアー、私的にはかなりオススメしておきます。

ちなみに今回私達に付いてくれたガイドの若者、カンボジア語の他に、英語、日本語をマスターし、今スペイン語を勉強中でした。えらい!


08/09/24アンコール・トムの遺跡群
画像
バイヨン


画像
ライ王のテラス


画像
タ・ケウ


画像
タ・プローム
凄い迫力・・!


アンコールツアー、午前は「アンコール・トム」から。

まず、かるく説明しておきますね。

午後に行く「ワット」がヒンドゥー寺院なのに対し、「トム」は仏教寺院。

素晴らしい「ワット」を造ったのはヒンドゥーの技術者なのですが、彼らがその後、王様の改宗によって仏教寺院の「トム」を造営させられる事になった。
当然協力的じゃなかったから造りが雑になってるんですって。で、その分崩壊度合いが激しい。

ちょっとその辺にも注目して見ると面白いです。

ツアーの見学順は、南大門→バイヨン寺院→象のテラス→ライ王のテラス→タケウ→タ・プローム→スラスラン。


以下、それぞれの感想を、一言ずつ。

【南大門】
仏教なんだけど、ヒンドゥーと仏教の習合。カンボジア12世紀初頭はヒンドゥーで、その後王様が代わって仏教になる時に、ヒンドゥーの人達を怒らせないようにヒンドゥーも混ぜたらしいです。ってね、これからアンコール遺跡群を回る上で、その歴史の触りを学べたのも良かった。建築物そのものは、歴史を感じるけど取り立てて面白いものでもないけど。

【バイヨン寺院】
トムの中心寺院で、見どころNo.1でしょう。四面塔にはでかい観音さまの顔が彫ってあり、それぞれ違う表情なんですって。そして、この壊れっぷり。なるほど本気で造ってねーな(笑)。でも、その結果として雰囲気としてはいい感じになっていて、トムではやっぱりNo.1のカッコ良さでした。

【象のテラス】→【ライ王のテラス】
象のテラス、長くて広い。当時のイベント(闘象や綱渡り)が感じられる。象の石造の喉元がやけにリアルだった。
ライ王のテラスは、本当はライ王のテラスじゃないらしい。閻魔大王を祀ってるらしいですよ。

【タ・ケウ】
未完成の遺跡。建築中に雷が落ちて、それが神様からの「造るな」という警告と受けとって(雷は神様と思われていた)中止したらしいです。なので彫刻とかもほとんど無く、むき出しの石の迫力が感じられる。石段も急角度で怖い。怖いけど、登るとかなりかっこいい風景が見られました。でも「登るのは危険なので自己責任で」との事でした・・。

【タ・プローム】
木の根が、凄まじい。迫力が桁違い。
放っておいても根っこが成長して遺跡を壊すし、伐っても腐って根っこが支えていたところが壊れるし、今も政府はどうしたらいいか考えてるんだって。
ここも素晴らしいです。トムのNo.2です。

【スラスラン】
貯水池。これを人工で造ったってのは、確かにすごい。
そして、ここの回りに地元民が住んでて、この池で水浴びしたり、洗濯したり、生活してるんです。
それを垣間見れてよかったな。

というわけで、見どころタップリな「アンコール・トム」。
有名なのは「ワット」の方ですが、トムもなかなか面白く、堪能できましたよ。

つかかなり歩き回ったから相当疲れた・・。



08/09/24「クメールキッチン」
画像


ここでいったんお昼休憩。
ご飯はシェムリアップに戻ってきて、自分で食べます。

選んだお店は美味しいと評判の「クメールキッチン」。
オールドマーケットのそばのクメール料理屋さんです。

アモック 3ドル (写真右上と、ご飯にかかってるの。)
クメールカレー 3ドル (写真左上)
揚げ春巻き 1.5ドル

カンボジアの名物料理というアモックはマイルドで美味しい。
そんでカレーも意外にマイルドで、観光客向けの味わいにしてんのかな?という感じ。

個人的には旅ではジモティの食べてる物を食べたい(&飲みたい)と思っているので、ちょっと残念だったかなー。

でもまあ、単品として見るとたしかに美味しいお店。
アモックなんて、ココナッツの甘みと具材の旨みがあってかなり美味しかったですよ。



08/09/24アンコール・ワット

画像
参道脇の池の前から

画像
「スールヤバルマン2世の行軍」

画像
雨上がりの参道

午後は、14:30くらいにガイドさんのトゥクトゥクに再度ひろってもらって、いよいよアンコール・ワット観光へ!

ここはもう、世界遺産の中の世界遺産。

下手すりゃ「カンボジア」という単語よりも有名かも、という建築物。壮大な伽藍です。ちなみにこっちは「トム」より前の時代のもので、ヒンドゥーの寺院なわけです。

いきなり結論になっちゃうけど・・これは本当に来て良かった。

まず、建物としてすごい。
巨大な石、世界観、回廊や柱の上下幅のバランス、彫刻。強度の違う石材を使って、ただ積み上げるだけでこれを造る技術(ヒンドゥーの技術です)。遠くから全体のシルエットを眺めるだけでけっこう感動するし。

そして足を踏み入れたときに感じる、歴史が刻んだ風格と「侘び寂び」。

これがねー。凄くきれい。石の静かさというか、そりゃ観光客はワラワラといるんだけど、でも負けてない。正に「染み入る」な石。歴史が違う。

それから、彫刻。
第一回廊の東西南に、長ーい壁画がいくつかあって、かっこいいんです。

当然それぞれにストーリーがあるんだけども、ヒンドゥーの知識が無いからいまいちわからなかったな。(ガイドさんが一所懸命教えてくれるんだけど、復習しないから忘れちゃいました!)

でも、すごく巨大な精巧な彫刻が延々と続くさまは圧巻。
見ごたえあります。

あと、あちこちにあるアプサラの彫刻もよかったですねー。
きれいで色気があって。

そして・・ここでいきなりスコールに降られました。正に土砂降り。
一瞬ガッカリしたけど、アンコールワットの通路に座ってスコールを見てると、それもまた綺麗。
建てられた12世紀も同じだったんだろうな、とか感じてました。

これはもう、写真やテレビでは絶対に感じられない。
午前行ったトムも素晴らしいけど、やっぱりアンコール・ワット。

大げさに言うと、「見に行くべき」人類の遺産だと思います。


08/09/24プノン・バケンから夕日鑑賞

画像
染まり始める祠
 
画像
夕日。きれい・・。
アンコール遺跡ツアーの最後は、この遺跡から夕日を見るという企画。

夕日を見るために、夕方のスコール上がりの、ちょっと歩きにくい泥道を登ってブノン・バケン遺跡に到着します。

この遺跡は9世紀のもので、ワットやトムとは違う年代。ヒンドゥーですね。

ピラミッド状の建築。
登るための階段は相変わらず超急勾配で、階段というよりむしろ壁!
↑と書くと「またまた大げさにー」と思う人もいるかもですが、本当に急ですから!手を使ってクライミングっぽく登らないと危ないですから!

そして、てっぺんの広場にはさらに祠があって。
遠くにはアンコール・ワットも見える。
アンコール遺跡の石材を持ってきた山も遠くに見える。

その広場から夕日を眺めるんです。

実は夕日鑑賞とかって、なんとなくハマる。
大好きなランカウイでも夕日を沈むまで眺めてますし。

そして、ここの夕日もきれいでしたよ。
ま、夕日単体としてはランカウイの勝ちでしたけどね。


08/09/24「バンテアイ・スレイ」(シェムリアップ)

画像


アンコール遺跡・・。
本当に素晴らしかったなー・・。

その人生に残る素晴らしい一日を、美味しいディナー食べながらゆっくり反芻しようと思って選んだのがこのお店。

一之瀬泰三という写真家(映画「地雷を踏んだらサヨウナラ」のモデル)が好きだったというレストランです。評判もまあいいようなので行ってみました。

チキンライス2.6ドル
酸味のある鶏のスープ4ドル
白身魚の揚げたやつ4ドル

これがさ・・どれも旨くない!
鳥は固くて焦げてるし、スープも塩辛い。量も少ないし。

なんだよ泰三!
こんなの、屋台なら1ドルしないで食べれるであろうものを、この値段でさ。

正直、私にとってはちょっと不満の残るお店でしたよ。

疲れたし明日はカンボジア最終日だし、早めに寝て体力戻さなきゃ。
この日は部屋に戻ってビール飲んで(飲むな)早めに就寝です。





 5日目

本日の予定:
早くもカンボジア最終日。
まずオールドマーケットでお買い物。
それからシェムリアップをぶらぶらして、夕方のフライトで3ヶ国目ベトナム入国です。

08/09/25シェムリアップをぶらぶら
画像


個人的には、シェムリアップ相当気に入っちゃいました。

町の砂埃。人々のパワー。食べ物もうまい。

そんで、便利で楽しいトゥクトゥク!
揉めるって言うけど、乗る前にしっかりと行き先告げて、値段交渉して、それから乗れば全く問題ありません。シェムリアップではトゥクトゥク使わないと移動できないです。タクシー無いし。

また来たいな、と思う。

このヤバさを備えた空気は、ハマるハマらないが本当に人によってだと思う。
でも、僕にはズバリだった。ハッキリと、バンコクよりも好き。

またアンコール見て、ここで過ごすために、カンボジア来たい。

それくらい素敵な町です。



08/09/24オールドマーケット(シェムリアップ)

画像

 
画像
ブタの頭・・。
 

シェムリアップの南に位置する市場。

ここが面白い!
元々「アジアの市場」が大好きな私ですが、ここも例外ではなく面白いんです。
食品を売るスペースと、雑貨・衣料を売るスペースに分かれていてね、凄くパワフル。

でも、意外に値切れなかったなー。
Tシャツ3枚で4ドルとかが限界(←十分安く値切ってるか・・)。

そして面白かったのは、お土産屋が集まってるコーナーではなく、食品売り場の方。とにかくパワフルで、いろんな食材がゴロゴロと並んでて、生肉なんかも暑い中で普通に売ってる。

売るためなら何でもするぞ的なね。
「観光客なんて来るな!」「歩くのに邪魔だよちょっとどきな!」って言ってるもん絶対。
そんな空気満載でとても感動しました。

いやー面白かった!
「この人たち生きてる」って感じます。アツい!



08/09/25(シェムリアップ)オールドマーケット脇のローカル食堂

画像

買い物途中のお昼ごはんは、オールドマーケット脇のローカル食堂でいただく事に。

店名忘れましたが、ライス盛ってもらって、指差しでお皿におかず取ってもらって、という「いつものアジアスタイル」の食堂です。

そんで、食べたいの選んで←の写真のように。
計2ドル。

いやー安い。そんで、ちゃんと旨い。

やっぱり、下手に観光客向けにした料理よりも、現地の人相手にしてる方が絶対にウマい。カブだかピーマンだかの肉詰めとか、カレー味の炒め物とか、どれもやたらうまかったですよ。
いや雰囲気のせいってのもあるかもだけど。



08/09/25(シェムリアップ)「カフェ・プカプカ」

画像
シェムリアップ川

画像
マンゴーアイス


ミッチリとオールドマーケットを堪能したあと、夕方のベトナム行きのフライトまでまだ時間があるので、散歩がてら「カフェ・プカプカ」まで歩いてみました。

ちょっと距離はあるけど、シェムリアップ川のほとりは気持ちの良い散歩コース。
町は平和だし、たまには「トゥクトゥク」ではなく足で空気を感じなきゃ、と。

ちょっと疲れるくらいの距離を歩いて、「カフェ・プカプカ」に到着します。
ここは日本人女性オーナーが経営する、アンコールクッキーの店と併設されたお店。

お店はきれいで、クーラー効いてて、落ち着く。
店員もちゃんとしてる。
日本の新聞や雑誌、日本語のカンボジア情報誌が置いてあって自由に見れる。

そんな、とても便利で、安心出来るお店で、しかもマンゴーカキ氷はおいしい。
マンゴーはネットリと甘く、マンゴーアイスもしっかりとマンゴーの味。

その結果として、カンボジアにしてこの値段(マンゴーカキ氷で4ドル!)でも満足出来るんですね。

この店を経営する日本人オーナー生き方に、僕は尊敬の念を抱きます。

完全に日本人相手の商売だけど、カンボジアの人達にもいい影響与えてると思う。凄いです。偉い人っているもんです。

クメール・アンコール・クッキーの理念


08/09/25カンボジア・シェムリアップのまとめ

画像
悲しい歴史もあったわけです・・。 

「カフェ プカプカ」からホテルまで歩いて帰って、夕方。
カンボジアを去る時間に。

いやー堪能したなー。
実は個人的には、今回のタイ、カンボジア、ベトナムでは、カンボジアが一番好きでした。

それくらいに、シェムリアップという町は魅力的で、アンコール遺跡は素晴らしかった。

「カンボジア」というだけで足が遠のいている人。個人的には超オススメですよ。是非是非行って下さい。

本当に、素晴らしい体験が出来る場所でした。




その3 ベトナム・ホーチミン編はコチラ



TOP


inserted by FC2 system