イタリア5都市周遊 (2009年10月)



その2 フィレンツェ〜アッシジ


 その1 ミラノ〜ヴェローナ編は →こちら



えーとですね、美術館巡りについては1項目にまとめて書こうと思っていたんです。
でも・・それはとてもじゃないけど無理!

結果として、各美術館ぜんぶで1項目書いてます

興味の無い人は飛ばしてくださいませ・・。







フィレンツェ・アッシジで食べたところフィレンツェ・アッシジで見たところフィレンツェ・アッシジ、その他

・(フィレンツェ)「セルジオ・バー」
・(フィレンツェ)「ピッツェリア LA GALLERIA」
・(フィレンツェ)「イル・プロフェータ」
・(アッシジ〜ローマの高速で)「FLAMINIA SRL」

・(フィレンツェ)ドゥオモ ジョットの鐘楼に登る
・(フィレンツェ)アカデミア美術館
・(フィレンツェ)フィレンツェ歴史地区
・(フィレンツェ)メディチ家礼拝堂
・(フィレンツェ)パラティーノ美術館
・(フィレンツェ)ウフィッツィ美術館
・(フィレンツェ)サンタ・クローチェ教会
・(アッシジ)サン・フランチェスコ聖堂


・(フィレンツェ)バスに乗る
・(フィレンツェ)ヴェッキオ橋を渡る

・泊ったホテル(フィレンツェ)「デルタ・フローレンス」








 3日目  ココからのつづき・・


09/10/30晴れフィレンツェ到着〜ドゥオモ ジョットの鐘楼に登る

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ジョットの鐘楼

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 こっちは朝のドゥオモ


さあ!
もう夕方ですが、いよいよフィレンツェに到着です。

夜18時過ぎくらいに着いたのですが、まだ少し時間がある。
明日は美術館巡りですごいスケジュールなので、今日のうちに少しでも観光しておこう。(貪欲)

というわけで、まずはフィレンツェの象徴、ドゥオモへゴー!

フィレンツェのドゥオモは、ミラノのドゥオモに比べてスケール感で一歩譲る。
彫刻の数、精巧さ、そしてサイズまで、私的にはミラノの勝ち。

フィレンツェのは、白とピンクとモスグリーンの絶妙な色合いが美しい、デザイン勝負のドゥオモですね。

ちなみに。
個人的にはミラノですが、妻はフィレンツェのドゥオモが好きと言ってました。

そして、ジョットの鐘楼。
これも素晴らしいです。
すでに夜19時近いのですが思い切って登ってみると・・当然だけど人がほとんどいない。
中で見かけた(階段ですれ違った)のは計5人くらい?
そして、だからこそ、中の石組みや、見下ろす町並みのオレンジの灯が美しい。

上から見るドゥオモのクーポラもカッコイイんです。
夜に登るの、アリですよ皆さん。

ちなみにフィレンツェ。
景観のためにこのドゥオモよりも高い建物は造ってはいけないのですが、そんな決まりがあるからこその美しい街並みなんでしょうね。



09/10/30晴れ「セルジオ・バー」(フィレンツェ)

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外観

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奥がサラミのサンドイッチ


この日のフィレンツェでの夕食ですが・・またもやコレ。

「ドゥオモを見上げながら食べたい!」

選んだのは、ドゥオモ真横のこのカフェ。ちょっと(かなり)寒いけど・・。

脇にドゥオモの壮麗な姿を見ながらの贅沢な夕食・・素晴らしい・・。

そして、このお店のサンドイッチが激ウマ!
フランスパンに、サラミが半端無く美味しいんです。
実はこのサンドイッチ、最後まで私の中での「この旅で美味かったモノトップ3」を争ったくらいに美味しかったです。

フォカッチャ?(←写真手前)は大した事無かったけどね。

安かったし、個人的は満足。








 4日目

本日の予定:
フィレンツェの芸術を1日で制覇してやろうと思います。
・・いや無理なのは百も承知なんですけどね、メジャーどころだけでも、と。
金に糸目はつけませんよ!と勇んで出発したはいいけど、問題は体力の方で・・。

09/10/31晴れバスに乗る
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今日はもう、朝早くからフィレンツェ市内へ行かなくてはなりません。
相変わらずの「HISの市内観光はパスする」という作戦。
↑HISの激安ツアーではコレは基本ですね。

まずは、ホテル(ココ)から2番のラインのバスでサンタ・マリア・ノヴェッラ駅まで。

バス停で行き先見てもよくわからず、乗り方だって知らない(切符はホテルのフロントで買っておいた)。
不安満載で乗って、乗ってからも「これで正解??」と心配で。

でも、そんな不安をふっ飛ばすくらいの・・この・・凄い振動!
ガタガタと。ケツが痛い!

いやー、フィレンツェ市民、よくこれに乗ってますよ。

でもって、結果的にちゃんと目的地着いたしOKっちゃあOK。
これはこれで「フィレンツェの人々の生活」に触れられて楽しかったな。



09/10/31晴れアカデミア美術館

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この通りの・・

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ここが入り口!


フィレンツェ芸術巡り、その1。

というわけで駆け足美術館巡り開始!
まずは朝一、「アカデミア美術館」です。

ミケランジェロのダヴィデ像のオリジナルがある美術館ですね。

そのダヴィデ像は、入場して歩いてすぐ。そびえるように展示してあります。

うん・・でかい。予想以上に。
そして、やっぱり美しいんです。

正直言えば、彫刻はオリジナルじゃなくてもいいのかもしれない。
でも、やっぱりオリジナルを見た、っていう満足感はあります。
ミケランジェロで言えば、個人的にはこの後見る「昼」と「夜」とか、ヴァチカンの「ピエタ」の方が好きですけどね。 ミケランジェロの製作途中の作品郡の奥にあるから、これが大理石から生まれたものだと改めて強く感じられました。

あ、ダヴィデ像はこの高さの展示が正解。
見上げてカッコいいように彫ってあるんです。
美術の教科書で、真横からの写真が載ってる事がありますが、その場合下半身が貧弱に見えるのは仕方ないんですよ。見上げないと。

ところでこの美術館、サンタ・マリア・ノヴェッラ駅から歩いて行って、入り口がどこかちょっと迷いました。
入り口が道の途中に、まるで裏口のようにあるんですもの・・!




09/10/31晴れ世界遺産B 「フィレンツェ歴史地区」

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夜の通り。


フィレンツェは町全体が「フィレンツェ歴史地区」として世界遺産登録されています。
これが、やっぱりいいんですよねー。

ツヤツヤの石畳と、石造りの低い建物。狭い路地。
ひしひしとルネサンスの息吹を感じる。
ここを、レオナルドやミケランジェロが歩いたんだ!

そして、アルノ川の眺め。
低くて、黄色とグレーの建物が並ぶ川岸と、橋と、水色の空。

狭い路地を馬車が通ってたり・・。

街全体のサイズが、歩いて回れるくらいってのもいい。
本当に魅力的な街だと思いました。

住みたい・・(←主に芸術目当てだけど汗)



09/10/31晴れメディチ家礼拝堂

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入り口の上部にメディチの紋章。

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外の通り。


フィレンツェ芸術巡り、その2。

アカデミア美術館から歩いて、メディチ家礼拝堂へ。
これもまだ朝のうちに到着。
この建築、脇に建つ「メディチ・リッカルディ宮」があえて質素にしたのとは逆で、対比が面白いです。

既に落ち目のメディチ家が、その虚栄を示すために作り上げた、絢爛豪華な建築、内装。
モスグリーンと紺を主体にした内装は、たしかにかなり豪華。
でも・・その豪華さがもの悲しい・・。

ミケランジェロの空間もドラマチックで美しい。
「昼」と「夜」とか、正に天才の仕事ですね。
艶やかでなまめかしく、美しい。
そして、これだけの美しい彫刻にもかかわらず、ミケランジェロというビックネームにもかかわらず・・見学者がほとんどいないのは何故だ!
うらやまし過ぎるぞフィレンツェ市民!

あと、ここの回りが蚤の市みたくなってて、楽しいです。
今日の遅めの朝ごはんを、ここでワッフル(チョコクリーム乗せ。美味しい!)食べて済ませました。



09/10/31晴れヴェッキオ橋を渡る

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ダンテの家

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ヴェッキオ橋


メディチ家礼拝堂から、ダンテの家をチラ見して。

ドゥオモ側からピッティ宮に行くためにアルノ川を渡ります。

ちょうどヴェッキオ橋が道順だったのですが、ウフィッツィからピッティ宮に繋がるヴァザーリ回廊が有名で、というか私はヴァザーリ回廊の知識しかなかったんですけど、その回廊のあるこの「ヴェッキオ橋」も一大観光スポットで驚き。

金細工店や宝石店がわんさか。
そこかしこで観光客が記念撮影してて・・つか・・人が多すぎて・・歩きにくいったら!
こっちはピッティ宮に行きたいだけなんだから早く通してくれ!

とね、まあここも印象深い場所でした。
フィレンツェに来たんだなー、と感じられる場所です。

ま、本当はヴァザーリの回廊見たかったですけどねー。



09/10/31晴れパラティーナ美術館

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ピッティ宮。

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脇の道で絵を売ってたり。


フィレンツェ芸術巡り その3

午前中のうちにピッティ宮に到着し、目指すはもちろんパラティーナ美術館!
ラファエロを11点収蔵するという驚異の美術館です。

今日は時間も無いし、当然ラファエロ中心に見て行きますよ。

『大公の聖母』に『小椅子の聖母』(←額が立派過ぎじゃ?)。
・・うおー!教科書で見たラファエロばかりだ!
しかもお客さんがまばらで、とにかくぜいたくに見ることが出来る。

数十ある部屋の、その一つ一つの部屋の1面の壁だけ見ても、ギッシリと絵画が飾ってある。
しかもそれが、ラファエロやらルーベンスだってんだから凄い。

さて、何やらここには11点のラファエロがある(うち1点は貸し出し中でした)みたいなんだけど、数えたら8点しか見ていませんでした。残りの2点は・・??
ラファエロなら、ひと目で絶対に見分けると自分を信じてたのに!ふがいなし!

あとはフィリッポ・リッピの美しさにも開眼。
このあとのウフィッツィでもリッピに感動しますが、これはこの旅での収穫の一つだったなー。



09/10/31晴れ「ピッツェリア LA GALLERIA」
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いやーマジでヘトヘト。ぐったり。
今日はさすがにやりすぎ感はありますが、午後はこの旅のメインの一つ、「ウフィッツィ」があるのでパワー充電です!

というわけでランチ。
ピッティ宮からヴェッキオ橋に向かう途中にあった、「ピッツェリア LA GALLERIA」というところで。

グラスワインは山盛り。つか入れすぎだろうこれは!
ピザ、クアトロフォルマッジオはなかなか美味しいです。
でもパスタは普通。
いや実は、パスタをレンジでチンしてるところが見えちゃってちょっと残念・・笑。

この店に限らず、とにかくイタリアに来てからピザはハズレが無いです。
どれも絶対に美味しいんですもの。



09/10/31晴れウフィッツィ美術館

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ヴェッキオ橋。
ウフィッツィの窓から。


フィレンツェ芸術巡り その4

午後になって、さあいよいよ「ウフィッツィ」です。
今日の午後は全部ココで使いますよ!
そのための午前の強行スケジュールだったんだしねー。

ちなみにココ、個人的にはこの旅のメインイベントの片割れだったりします(もうひとつが「最後の晩餐」だったわけですね)。

もちろん、日本で予約して万全の態勢。
予約してない人たちの長蛇の列を横目に、さっそく中へ。←優越感。

広さはほど良い。疲れた頃にカフェもあるので楽しく見れます。
窓からは午後の太陽のあたたかな日差しがさんさんと・・入りこんでるけどいいのか!?
普通に「教科書級」の絵画が大量にあるのに!

日本でも太陽光を効果的に使う美術館はあるけど(ポーラとか)、これはちょっと異常じゃ・・。

さて作品。
ボッティチェリ「ヴィーナスの誕生」に「プリマヴェーラ」、ラファエロ「ひわの聖母」、レオナルド「受胎告知」に「東方三博士の礼拝」。
その他にもジョットにフラアンジェリコ、カラヴァッジョ・・!

そして、リッピ。
とにかくリッピの「聖母子と2天使」のマリアの美しさに目を奪われました。
弟子ボッティチェリよりも、知的で綺麗な女性を描く人ですねー。とても好き。

やっぱり、私的にはこのあたりのオールドマスターが好きですね。
日本人は「知識を要するから」と敬遠しがちですが、知識が無くても純粋に綺麗なんだと思いました。

いやー大満足。
やっぱり、ここは美の殿堂でした。それにしても日差し・・。



09/10/31晴れサンタ・クローチェ教会

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ファザード

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ガリレオの墓


もう夕方。今日は歩いたなー。
今日のラストはここ。聖フランチェスコが建てた教会です。
(このあとアッシジに行くのですが、その「アッシジの聖フランチェスコ」ですね)

ここではなんと言ってもミケランジェロとガリレオの墓参り。この二人のお墓が向き合ってあるんです。
さらにはマキャベリ、ダンテ、ロッシーニのお墓もある。

それぞれのお墓もきれいな彫刻で飾ってあって。
ガリレオなんかは球体があったりして、地動説だなぁ・・と。

一部改修中のところもあったけど、それぞれに手を合わせて・・ん?
足元。人の彫り物が横たわっている。そこここに、たくさん。これ・・全部墓か!?
たぶん、それぞれが偉大な人々なんだろうな・・。調べたら276の墓があるみたい。教会というより墓地・・。

建築としても、美しいファザード。中庭からパッツィ家礼拝堂のあたりもカッコイイ。

なんだか、フィレンツェの中ではちょっと違う雰囲気。
スマートで、でもアットホームで・・。
教会前の広場には出店が出ていて、オリーブオイル売ってたり。

良い場所です。夕暮れに行ったのも良かったかもしれませんね。



09/10/31晴れ「イル・プロフェータ」

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リボリータ

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パスタ。うまい。


この素晴らしい一日の夕食は、ミシュラン掲載の「イル・プロフェータ」で。
この旅で唯一となる「きちんとしたレストラン」でのディナーです。

まず、リボリータ(野菜と豆の煮込み)。これが激ウマ。
オリーブオイルがたらーっとたらしてあって、その美味しさったら!
オリーブオイルの使い方がわかった気がする・・。

パスタも美味しいし、トリッパも嫌なにおいやクセが無くって美味。
雰囲気もいいしね。地元の人も続々と入ってくるし、良いお店なんだと思います。

ただ・・1点難点を言うと、僕らも、その後に入ってきた韓国人女性二人組も、入り口近くに座らされました。
中も空いてるのに。
ちょっとね、「アジア人はまとめて遠くへ」的な感じでちょっと嫌な感じがしちゃいました。
もし関係者がコレを読んだら、そこは改善してもらうようにして欲しいと思います。
読まないと思うけど。

(いやまあ予約してなかった僕が悪かったのかもだけど・・汗)



09/10/31泊まったホテル「デルタ・フローレンス」

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さて、フィレンツェで2泊したホテル「デルタ・フローレンス」について。

ここもまた、市街地から遠い。
サンタ・マリア・ノヴェッラ駅までは市バスで45分くらい(1ユーロ)。
激安ツアーだから仕方ないのかもだけど・・ちょっと不便だったなぁ。

ホテル全体の雰囲気としては「古めかしい」感じ。
重厚な、と言うか・・(でも「クラシック」ではない)。

部屋も、まあ普通。
お湯は出たしドライヤーも使える。
ベッドは狭かったかな。

ま、普通のツアーでココが選ばれる事はそうないと思いますが・・。
もしココになって、検索して見に来てくれた方。
間に合えば今すぐホテルのランクアップを!
数千円足す事でフィレンツェをより満喫出来るなら、絶対にその方がいいですって!






 5日目

本日の予定:
朝からバスでアッシジへ。←町全体が世界遺産です。
その後ローマに入り、HISさんの市内観光ツアーでいくつか回る。
たぶん、トレヴィの泉とかスペイン広場なんて、こういうのじゃないと行かないからちょうどいいかな、と。

09/11/01晴れ世界遺産C アッシジ 聖フランチェスコ聖堂

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この青!

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丘の上の町なんです。


今日は朝からバスで移動。
フィレンツェからバスで2時間くらい走るとアッシジに到着です。
イタリアの中部、ちょうどふくらはぎあたりにある世界遺産の町ですね。

丘の上にあるこの町、聖フランチェスコによって有名になった場所なわけですが・・正直アッシジに来るまでその人を知りませんでした。
なにやら清貧の聖者として有名みたいですね。
昨日行った「サンタ・クローチェ教会」も、聖フランチェスコが建てた教会だなんて日本に帰ってからWiki読んでて知りましたよ。

さて、ここアッシジではサン・フランチェスコ聖堂を見学。
ちょうど、なんだかキリスト教の式典をやっていて、宗教儀式というか、真剣に宗教に取り組んでいる人たちに圧倒されました。

建築としては下半分がロマネスク、上半分がゴシック。これは造った時期が違ったんでしょうね。
なかなか綺麗な教会でしたよ。雲一つ無い青い空とのコントラストが美しかった。

でも、アッシジは聖堂を見ただけですぐに時間切れ・・。
もうちょっと時間取って、町歩きしたかったなー。



09/11/01晴れ「FLAMINIA SRL」でお昼

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昼にアッシジを後にし、バスでローマへ向かう途中のガソリンスタンドでお昼ごはん。

とはいえ日本の高速のSAとはちょっと違う。むしろ「社食」のように、トレイを持つ→流れに乗る→食べたいのを取る→レジに辿り着いてお金を払う、というかたち。

これが・・意外に美味しいんですよ。

ミネストローネにラザニア、煮込みハンバーグ、ソーセージ・・とにかく、イタリアに来てから食事は間違いが無い。
こんなとこ(←失言)でさえ!
特に、ティラミスが本格的で驚きました。

と、ふとレシート見ると支払い計29ユーロか・・けっこう高いな・・。
そりゃウマいはずか(汗)





  このあとさらにバスに乗って、いよいよローマ突入です。



  その1 ミラノ〜ヴェローナ編はこちら

  その3 ローマ編はこちら






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